- ベトナム
IoTデバイスを扱うとき、日本では「技適マーク」が当たり前ですよね。Wi-FiやBluetoothなど無線通信を使う機器は、電波法に基づく認証を受けていないと販売も利用もできません。
では、海外ではどうでしょう?
実は、タイとベトナムにも同様の認証制度があります。
ただし、法律や運用は国ごとに異なるため、タイで認証を取ったデバイスでもベトナムで使えるとは限りません。逆もしかりです。
さらに注意したいのは、現地では技適を取得していない機器が、注意書きもなく販売されているケースがあるということ。うっかりそうした製品を使うと、不法送信やトラブルの原因になります。信頼できる販社やベンダーから購入することを推奨します。
現地でよくあるのが、「日本で販売しているIoTセンサーをタイやベトナム工場でも使いたい」というケース。でも、各国の認証を取っていないと、輸入時に止められたり、現場で使えなかったりします。
特にLoRaやWi-Fi搭載機器は要注意。最近はSIMカードを挿せる機器も増えていますが、4G/5Gの不法送信こそ当局が最も懸念するポイントですので、認証を確認してください。
最近では、日系メーカーが現地企業と協力しながら、技適申請から販売承認まで投資するケースも増えています。一方で、無線通信を利用する企業としては、現地での認証取得は時間もコストもかかるため、認証済みデバイスを現地ベンダーから調達するのが一番スムーズです。
AWSでは AWS IoT Core を使うことで、デバイスからのデータ受信〜保存〜活用まで一連の流れを簡単に実現できます。
■シンプルな構成イメージ
IoTデバイス → データ送信(MQTT)
省電力かつ軽量なプロトコルで、センサー値やイベント情報をクラウドに送信します。TLS通信により暗号化され、認証済みデバイスのみ接続できます。
AWS IoT Core → デバイス認証・ルーティング
各デバイスに割り当てられた証明書で認証を行い、許可されたメッセージだけを受信します。受け取ったデータはルールエンジン(IoT Rules Engine) により、Amazon S3やDynamoDB、Lambdaなど必要なサービスへ自動振り分けできます。
データ保管 → Amazon S3 / DynamoDB
Amazon S3:センサーデータの蓄積、長期保管、分析基盤への入力として活用。
DynamoDB:リアルタイム処理や状態管理など、低レイテンシな読み書きが必要なケースに最適です。
データ処理 → AWS Lambda / Amazon Kinesis
ルールエンジン経由でトリガーされたデータを、サーバーレスで加工・整形し、必要に応じてバッチ処理・ストリーム処理を行えます。
可視化・分析 → QuickSight / Athena
Amazon S3に蓄積されたデータをAthenaで分析し、QuickSightでダッシュボード化することで、設備状態の可視化や傾向分析がしやすくなります。
セキュリティ → IAM / IoTポリシー
接続元デバイスごとにポリシーを定義し、送受信可能なトピックを最小限に制御できます。運用時も証明書ローテーションなどの管理を一元化できます。
サーバーワークスやIIJでは、これらIoT基盤の構築・運用設計(デバイス認証、ルーティング、ログ管理、セキュリティ運用)を含めたクラウド導入を支援しています。
IoTやクラウドの導入を考えるとき、技術だけでなく「電波法対応」も忘れがちなポイント。日本では当たり前の「技適」、海外でも同じように重要です。そして、その先には、データ送信・保存・分析を支えるクラウド基盤があります。認証+クラウド、この両輪を押さえることが、東南アジアでのIoT活用を成功させる鍵になるでしょう。