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ベトナム・タイでAWSを使い始めるなら、まずAmazon Route53を検討するべき3つの理由【2026年版】

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こんにちは、AWSセールスエンジニアの加藤カズキです。週末はホームセンターで草花を買って自宅に植えるのが趣味です。6歳の娘も10秒くらいは手伝ってくれます。あとは1人です。

さて最近、ベトナムやタイに赴任している日本人の方から、こんなご相談をよくいただきます。

「本社からAWS使えって言われたけど、何から始めればいいか全然わからない」
「現地のITベンダーに丸投げしているけど、このままでいいのか少し不安で…」

東南アジアの現地オフィスでは、専任のインフラ担当がいるわけではなく、総務兼IT担当のような方がAWS導入を任されるケースが少なくありません。

そのような方にまず最初にこのようなご提案をしています。
「Amazon Route53から始めてみませんか?」

本コラムでは、何故最初にAmazon Route53を検討することが有用なのかを共有します。

そもそもAmazon Route53って何をするサービス?

AWSの提供するフルマネージド型のDNSサービスです。ユーザの利用するドメインの名前解決(IPアドレスとのマッピング)機能を利用する事が出来ます。

ほとんどの企業に於いて、ドメインを保有しており、コーポレートサイトやメールサービスでDNSは利用していると思います。Amazon Route53によって、現状のDNS環境をグレードアップ出来る可能性があります。

公式ドキュメント:Amazon Route53 

Amazon Route53を検討するべき理由その1:スイッチング・コストの負担が少ない

Amazon Route53は利用した分だけ課金される従量制です。

  • Amazon Route53 の料金:ホストゾーンごとに 0.50 USD/月 – 最初の 25 個のホストゾーン
  • 標準的クエリ:100 万件のクエリごとに 0.400 USD – 最初の 10 億件のクエリ/月
  • Amazon Route 53 の料金

まず、サービスを利用するにあたっての初期費用を意識する必要がありません。また、月額費用も上記記載の通り非常に安価です。登録するホストゾーン(ドメインの事です)の数やDNSクエリ(参照数)にもよりますが、1ゾーン¥1,000/月くらいで見通しを立てる事が出来ます。

また、DNSの切り替えを不安に思われる方もいるかもしれませんが、JPRSでも手順が公開されているように、一般的に行われている対応です。簡単に手順を記載すると以下の通りです。

  1. 移管先DNSに各種レコード情報を登録する
  2. 移管元DNSのTTLを最小にする(重要)
  3. 対象ドメインの委任情報(DNSの参照先)を移管先DNSに切り替える

こうする事で、一時的に新旧両方のDNSを並行運用する事が可能で、名前解決の取りこぼしなく移管する事が出来ます。

Amazon Route53を検討するべき理由その2:ベトナム・タイのユーザーに「速く届ける」機能がある

DNSの主たる役割は対象ドメインの名前解決ですが、Amazon Route53にはそれ以外にも様々な機能が用意されています。

ヘルスチェック+フェイルオーバー

サーバーが落ちたときに、自動で「メンテナンス中」ページへ切り替える機能もあります。「サーバーが応答しないのに、エラーページすら表示されない」という最悪の状況を防げます。現地インフラが多少不安定な環境でも、安心感があります。

そしてタイリージョンで使えるようになりました(2025年1月〜)

2025年1月より、Amazon Route53はアジアパシフィック(タイ)リージョンに対して、レイテンシーベースルーティングとをサポートするようになりました。

「レイテンシーベースルーティング」とは、「アクセスしてきたユーザーに一番近いサーバーへ自動的に振り向ける」機能です。バンコクのユーザーがアクセスしてきたらバンコク近くのサーバーへ、ホーチミンのユーザーなら近くのサーバーへ、Webサイトの表示速度が改善されます。

ベトナムはまだ専用リージョンがないため、シンガポール(ap-southeast-1)が現実的な選択肢ですが、タイはバンコクに直接リージョンが開設されています。これはかなりキテます。

Amazon Route53を検討するべき理由その3:万が一のときに強い(しかも最近さらに強くなった)

東南アジアは日本に比べて自然災害も多く、電力インフラが不安定な地域もあります。そのような環境でのBCP(事業継続計画)として、Amazon Route53は非常に頼りになります。

そもそもAmazon Route53自体が高度に冗長化されています

DNSの参照先(NSレコード)が4つ付与されますが、この4つがそれぞれ別の国のサーバーに配置されています。1つが落ちても2つ目、3つ目が受け止める構成です。SLAは100%で定義されています。かなり強気な設定値ですが、グローバルな冗長構成がそれを支えています。

DNSはその重要性に比べると、比較的安価に運用出来るサービスです。サイト閲覧やメール利用を考慮すると、BCP対策は念頭に入れるに越した事はありません。

おわりに

Amazon Route53は、単純なDNS機能に留まらず、便利な機能がアドオンされているいかにもAWSらしいサービスだと個人的には感じています。

ベトナム・タイのオフィスで「まず一歩AWSを使い始めたい」という方は、ぜひAmazon Route53をご検討ください。切り替えもさほど複雑な手順ではありませんので、ぜひ。

家族と過ごす時間は1秒でも長く、DNS切り替えのTTLは1秒でも短く。これが東南アジア駐在において大切な事です。

加藤 一喜
記事を書いた人
加藤 一喜

株式会社サーバーワークス
マーケティング部 マーケティング1課
独立系ISPやSIerの営業としてお客様のシステムやネットワークの最適化に従事した後、サーバーワークスに入社。入社後は、電力系キャリア様の開発標準化プロジェクトや、鉄道事業者様の構内読み上げシステムの提案・導入を実施。現在はイベントマーケティングとインサイドセールスを担当。
車の洗車が趣味。
AWS Certified Database – Specialty (DBS)

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